販促品のタンブラーをオリジナルにする方法・メリット・デメリット

販促品としてタンブラーがよく用いられるようになってきました。ただ、タンブラーを選ぶときには既製品にすべきか、オリジナル製品にした方が良いか迷うことがよくあります。この記事では販促品のタンブラーをオリジナルにするメリット・デメリットをまとめました。

オリジナルタンブラーにするときのコツも詳しく紹介します。

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販促品としてタンブラーが人気の理由

オリジナルタンブラーにするべきかどうかを考える前に、まずは販促品としてタンブラーが人気になっている理由を確認しておきましょう。販促品として昔からボールペンなどの安い商品がよく用いられてきました。しかし、あまりにもありふれていて競合他社との差別化が難しい、ブランディングをしたいのに使用してもらえないといった問題がありました。

解決策として「持っていれば使うけれど、あえて買おうとするとちょっと高い気がする」というくらいの商品を販促品にして、普段使いのアイテムにしてもらう考えが生まれてきています。タンブラーは「あれば使う」けれどコップで代用できるのであえて買わない人も多い商品です。

そのため、タンブラーを販促品にしてブランディングを推進しようという動きが生まれています。

オリジナルタンブラーの販促品を制作する方法

販促品としてオリジナルタンブラーを使用するには制作の手配をしなければなりません。既製品のタンブラーならメーカーやショップに発注すれば良いだけですが、オリジナルタンブラーの場合にはデザインから始める必要があります。

自社でタンブラーを製造している場合には販促用のサンプル製造をすれば良いだけですが、一般的には外注しなければならないでしょう。外注をする場合には、大きく分けるとオリジナルタンブラーの制作方法は3通りあります。

1つ目はオリジナルタンブラーをデザインから制作まで一貫してアウトソーシングする方法です。完全オリジナルで他にはないタンブラーを制作したいときに向いています。アウトソーシングをすれば自社で販促品を制作するための仕事がほとんど発生しないので、本業に支障を与えることなくオリジナルタンブラーを制作できます。

ただ、コストがかなり高くなるのがアウトソーシングの問題点です。製造コストだけでなくデザインコストやオペレーションコストもかかるので注意しましょう。2つ目はタンブラーの製造会社と相談しながら制作する方法です。

自社でデザインを考え、製造を委託するという形でのオリジナルタンブラー制作がよくおこなわれています。タンブラーの製造会社の方から実現可能性や実用性の課題提起などもしてもらえるため、使ってもらえるオリジナルタンブラーを作ることが比較的容易です。

社内でデザインや製造会社との打ち合わせをしたり、委託する内容を決めて契約を交わしたりするといった作業は発生しますが、オリジナリティが高くて納得できるタンブラーを作れるのが魅力です。3つ目は既製品のタンブラーに名入れやデザインを施してもらう方法です。

上述の2つの方法に比べるとオリジナリティは低くなります。しかし、既製品のタンブラーを利用するので納期が短く、一般的には製造ラインができているタンブラーを利用するので製造コストも低くて済むのが魅力です。名入れだけであればデザインコストもほとんどかからなくて済みます。

ロゴを入れるくらいであれば無料で対応してくれる場合もあるので費用を抑えたい、納期を短くしたいというときに向いている方法です。

販促品のタンブラーをオリジナルにするメリット

販促品のタンブラーをオリジナルにするメリットは競合他社との差別化が可能で、ブランディングに効果を発揮しやすいことです。既製品のタンブラーのパッケージに社名をプリントするだけではブランディングにはあまり効果がありません。

商品購入のプレミアムとしてタンブラーを提供するという場合でも、オリジナルにした方がブランディング効果が生まれるのでリピーター化してもらえる可能性が高まるでしょう。完全オリジナルのタンブラーにすれば、使いやすい、デザインが気に入ったという理由で普段使いにしてもらえたり、リビングや寝室に飾ってもらえたりする可能性もあります。

販促品のタンブラーをオリジナルにするデメリット

販促品のタンブラーをオリジナルにするとコストと制作期間がかかるのがデメリットです。既製品に名入れをするだけなら、既製品のタンブラーを手配するのとコストは変わらない場合もあります。しかし、名入れをするために数週間くらいの納期がかかる場合がほとんどです。

すぐにプロモーションをしたいときにはオリジナルタンブラーは向いていません。また、上述のようにアウトソーシングをしたり、製造会社に委託したりするとコストがかなり大きくなります。無料で配布するノベルティとして使用するにはコスト負担が大きいので、その分を商品価格に上乗せするなどの対策が必要です。

オリジナルタンブラーにするときのコツ

販促品としてオリジナルタンブラーを活用するときにはコツがあります。まず、できるだけ単価を下げられるようにするために量産を計画するか、限定品として付加価値を高めるかを決めることです。オリジナルタンブラーをノベルティとして配布するのはコスト的に難しい場合が多いでしょう。

商品購入者に対して抽選でプレゼントする仕組みにしたり、新製品や新サービスの販売開始時に先着100名様限定といった形でプロモーションをかけるのに使用したりするとコストパフォーマンスが上がります。プロモーションをしたい商品の単価がもともと高いなら、オリジナルタンブラーの制作費用を上乗せして価格設定をするのも戦略の一つです。

量産できるのでタンブラー自体の単価も下がるでしょう。ただ、売れ行きを考慮してオリジナルタンブラーをいくつ製造するかもよく考える必要があります。多数の商品を手掛けているなら、販促品として使い回しをすることもできるので、オリジナルタンブラーのプレゼント企画を複数商品を対象にして実施するのも効果的です。

オリジナルタンブラーの販促品を検討しよう

販促品としてオリジナルタンブラーは競合との差別化とブランディングに多大な貢献をします。完全オリジナルにするにはコストがかかりますが、活用の仕方によっては大きな効果を出せる可能性があるので前向きに検討しましょう。

名入れをするだけのオリジナルタンブラーでも販促品として使えるので、併せて検討するのがおすすめです。